消費マインドの変化。大量生産大量消費時代の終焉。
どうも、下田(@shotarouzaemon)です。
モノを作れば売れていた時代
昔、高度経済成長期はものをつくれば売れる時代だった。
家電や不動産、衣服、自動車。
値段ではなく、良い物やステータスがあると思われるものを「持つ」ということが「すごい」人だと理由付ける一つの定規になっていた。
大量生産大量消費の時代である。
供給よりも需要が勝っていた時代。
いまはどうだろうか?
若者は消費をしないとあちらこちらで言われている。
本当にそうだろうか?
消費マインドの変化
今の若者はステータスに興味がなくなっている気がしている。
例えば、男のステータスだとされる車や時計。
この時代、交通網が発達した東京だと車を持つ意味はなくなってきて、逆に税金や駐車場代、管理費用が大きいため、デメリットのほうがメリットよりも大きいし、
時計だってスマートフォンの普及率が20代で80%を超えたと言われる時代にわざわざ時間を見るためだけに高いお金を払わなくなったのは当然のこと。
つまり、お金を「使わなくなった」のではなく。お金を「合理的に使うようになった」のでないか。
僕の周りでも昔のステータスと言われていたものにお金をかける人は多くない。
それよりも自分が好きなものに「しっかり」お金を使う人がたくさんいる。
それは消費の多様化であって、今までのようにマス向けに作っていれば、みんなが買う時代ではなく、
自分が欲しい機能が備わっているか、自分がこだわっている部分が搭載されているか、自分がかっこいいと思うデザインであるかという、ある部分に惹きつけるものがあるかでモノを買う時代になってきたということ。
消費(お金を使うこと)に対するマインドの変化である。
変わらない生産側
モノを作っている方はどうだろうか?
消費に対するマインドが変化しているにもかかわらず、生産側のマインドは変わっていない。大量生産をし、売れなければセールで売る。それでも売れなければ処分する。
最近、日本の各メーカーの不振がよくニュースになる。技術はあって良い物は作るが売れないが言い訳として定例化している。
不振の理由は昔からの習慣が抜けず、消費マインドの変化についていけていないからだ。
意味のあるものを、欲しい人だけに作る
今の時代、お金を使う用途は昔に比べて格段に増えた。
増えたことで、何にお金を使うべきか考えるようになった。
今まで当然のように買われていたものが、本当に必要なのかを考えるようになった。
つまり、自分にとって、意味のあるものなのかを無意識に考えるようになったのだ。
これからの時代に必要なのは、誰でも使えるものを作るのではなく、誰かに使って欲しいものをプロダクトすることだと思う。
これだから「使いたい!」「買いたい!」と思うものを作っていかなければ、売上は下がる一方だし、利益も減っていく一方だ。
今まで大企業のネームバリューがあれば売れていた時代から、そういったネームバリューではなく機能性やデザイン性で買う時代になってきているのだから。
それでは、また。