たまに思い出す。親父の言葉。

どうも、下田(@shotarouzaemon)です。

 

たまに思い出す。親父の言葉。

俺が中学3年のとき、塾に通いながら、高校受験に備えていた時の話。

その時はひどく不安定で部活も辞め、小学校から通っていた塾を辞め、クラブチームの練習もさぼり気味で、無気力状態に陥っていて。

それでも新しいできた、そこそこ有名な塾に無理やり、俺は行くんだって言って相当なお金を親に払わせていた時期。

毎日塾には行くけど、それは授業を受けにとか、自習をするとかじゃなくてただただそこにいる友達と一緒に居たかっただけ。

授業が終わっても友達とうだうだ話をして家に帰るのは22時とかだったかな。中学生にしては遅いと思うんだけど、毎日そんな時間に帰ってくるもんだから、おかんは心配しているわけよね。そんな遅くまで頑張って大丈夫?とか、そんな頑張らなくてもいいじゃない?とか。

まあ、そんな頑張ってませんよって思ってたわけ。

そんな生活をしていた中で、私、駅前で自転車を盗まれましたの。鍵を、し忘れて。

嫌ね、あんときなんて携帯電話なんて持っていないわけですよ。おどおどして「親父におこられるわ~。」ってポケットに入ってる100円玉や10円玉を取り出して駅前のサンクスの公衆電話で家に電話をかけて、「自転車を盗まれてしましました。」と、「迎えに来てくれませんか?」(我が家はその駅から歩いて50分くらいだったのです。頑張れよって?不安定だったんです、そのときは。)と。

まあ、一人でただただ立ち尽くして、20分後くらいですか。親父が迎えに来てくれたんですよ。「うわ~怒ってそうだなあ、やだなあ」なんて思いながら助手席に乗りました。

出発しても無言が続き、「はやく家に着いてくれ」と思っていたとき、親父が口を開いたわけですよ。

「将太、自転車の鍵をし忘れて盗まれることは誰にでもある。今度からは絶対に鍵をすること。」

(おおお、俺は怒られていない)(歓喜)(今度からは気をつけるよ、親父!)。

が、続きます。

 

 

「だけどな、お母さんを心配させることだけは絶対許さないからな。」

たぶん、その日のことだけじゃなくて、それまでのことを言ってたんだと思います。

そんな言葉を言ったこと、親父は覚えていないだろうけど、俺は覚えています。心の片隅にいまでもひっそりと生きてます。

それでは、また。