僕が大企業に就職することを薦めない理由を話す前に。

どうも、下田です。
いつまにか僕が社会に出て3年が過ぎ、4年目に突入してしまった。
大学を卒業して、ベンチャー企業と呼ばれる会社に入社したら、いつの間にかM&Aによって少し名の知れた企業の社員になっていた(一応、上場企業だし、何千億っていう売上がある会社だからたぶん、大企業って名乗ってもいいよね)。

そんな大企業に入るつもりがなかった(入れなかった)僕が思う、大企業に就職することを薦めない理由、今回はそれについて話したいと思うが、今日はその前の話。

まず、今日から話すのことは、僕個人の主観であって誰にでも当てはまることではないし、押し付けるわけでもないので、話半分で聞いていただけたいということ(ちょっとした愚痴も入っている可能性もあるし)。

僕の話を少し。
僕が、ベンチャーに入社すると決まった時には親が特に母親が反対をしていた覚えがある。できれば公務員(教師が消防士か)になってほしいという想いは伝わってきたし、大企業の選考が少し進んでいる話を話したりするとホッとする顔をしていたからである(のちに全て滑るのは知らない)。
その理由はなんと言っても安定だったのではないかと決めつけている。
例えば、行政にいる限り、その国や都道府県、市区町村が破綻しなければ働き続けられるだろうし、解雇なんてものもそんなに多くないだろう。
大企業にしても、そこらへんのベンチャーよりは資金的な余裕があるだろうから、即死ということはなく、延命できるということを考えればわ期間的に逆転できる可能性は大きいのだろう。
でも、今の時代果たして、安定を確約できる就職先がどれだけあるだろうか。

この問いに対してちゃんと考えてほしい。

ちなみに、僕はいまアパレル業界になぜかいるのだけれど、最近では大手と呼ばれている企業が業績不振によるブランド閉鎖、または縮小、それに伴うリストラが大量に行われているという。
最悪の事態である、倒産という形にはなっていないが、それに近いことは周りでバンバン起きている。

なぜか。

僕が生きてきた人生の中で、身近な文明の進歩と言ったら携帯電話、スマートフォンがまず頭に浮かぶ。
いまでいうガラケーというものからiPhoneなどのスマートフォンが出てきた。それまで、センターに問い合わせしながら受け取っていたメールが、メールという枠を超えてメッセージアプリというものに変わり瞬時に相手からのメッセージを受信できるようになったし、インターネットの接続スピードだって圧倒的に速くなった。
僕が初めて携帯を買ったのが15歳の時、初めてスマートフォンを買ったのが20歳の時。
たった5年間だけど、世界はすばやく動き続けている。

そんな動き続けていく世界の中で、日本社会はというと、劇的なGDPの上昇がない限り、国民が消費するお金は増えていかない成熟社会の域に入っている。
それはつまり、消費する金額がどんどん伸びていく成長社会とは違う。
成熟社会の中では新しいものが開発され、そこへの消費が増えれば、それまで使用されていたモノへお金が使われなくなる。
すると、それまで使用されていたモノを扱っていた場所(=会社)の売上は落ち、利益も下がる。
つまり、会社の規模が小さくなっていく。
規模が小さくなるということは、それまで必要だった人員が不必要となる。
だから、リストラが起きたりする。

なんかそんな世界を見ていると、僕らが生きていくこれからの世の中で、たぶん確実に歳をとるごとに徐々に上がっていく、そして増えていく家族を養っていける安定した暮らしを定年までさせてくれる会社というのは存在しないんだろうと思う(可能性が高い業種や企業はあるにせよ)。

あくまで例え話ではあるが、どこででも起き得ることである。

だからこそ、安定で就職先を選ぶという選択はしないでほしい。

今日は会社の規模うんぬんじゃない、その根っこの話でした。

それではまた。