東京タワーを見て人生というものを悟る
どうも、下田(@shotarouzaemon)です。
ふと、六本木交差点から見える東京タワーが恋しくなって、歩いてみた。徐々に大きくなってくる東京タワー、六本木の喧噪から離れて行く感じがとても心地よかった。
久々に下から見上げる東京タワー。
久しぶりに東京タワーを見て思ったのは、1つ1つのなんでもない鉄筋が組み合わさって、とてつもないものになっているってこと。つまり、いきなり東京タワーってものができたのではないってこと。 pic.twitter.com/Z7kCH2PxWE
— 下田将太 ⇆ Shota Shimoda (@shotarouzaemon) 2016, 2月 7
いままで、東京タワーに来て「すげえなあ」って思っていたのだけれど、一人で来た事がなくてまじまじと見る機会はなかった。だから色んな方向から見てみた。
そして東京タワーを見て人生というものを悟る
鉄骨とリベットとボルトの役割
東京タワーは3600トンの鉄材が使用されていて、そして、リベットは279075本、ボルトの数は46521本って。。。驚きを隠せないし涙が出そう。
でもこの1つ1つの鉄骨、リベット、ボルトに意味のないものなんてない。みんなが意味のある役割を果たしている。
え、東京タワーって最初からあった?
東京タワーの建設は1957年から始まったそうな。終戦間際のはげしい米軍の爆撃によって、そのあたりはすっかり焼け野原と化していた場所が今の東京タワーのある場所という話。
つまり、僕が言いたいのは、何も最初から東京タワーがあったわけではないんだよってこと。何もない場所から、設計士や鳶職人、ゼネコンとか色んな人が関わって出来上がったものなんだよと。
もちろん、僕が生まれたときには既に東京タワーは「東京のシンボル」としてそこにあるものだったから、作られた経緯も知らないし、どんどん高くなって行く様も見ていない(唯一、見たと言えるのは三丁目の夕日の映画を見たときくらいか)。そういうことで、「東京タワーは当たり前のもの」だったんです。生活の一部として。
何もないところから始まった...交わる鉄骨が人生を形成する。
話が逸れましたが、この話って主語が「東京タワー」なだけで、「僕らの人生」にも置き換えられるわけですよ。
僕らが生まれたときは、何も出来ない赤ん坊ズで、周りの人たちが支えてくれたおかげで徐々に一人でできることが多くなって、社会人になるときには、普通に生きるための能力は身につけさせてもらったんです。そう、焼け野原から東京タワーになったんですよ。
今あなたが身につけている能力や今までの経験、努力の1つ1つが鉄骨だ。その1つ1つが組み合わさって今のあなたを作っている。それを繋ぎ合わせてくれる人間関係や環境がリベットであり、ボルトだ。
何一つ無駄なものなんてない。どれかがなかったら今のあなたになっていないかもしれない。そして、その小さな1つ1つの出来事を馬鹿にする奴に東京タワーは作れないし、自分を形成することはできないってこと。
ただ、東京タワーと違うのが、僕らには完成がない
だけど、誰にでも失敗や後悔があるでしょう。思い出したくない過去もあるでしょう。なりたい自分とは違う自分なっている可能性がある。もし、それが東京タワーだったら大変な事だ。あの形を目指していたのにピサの斜塔になっていちゃ困る。最初からやり直しだ。でも、僕らの人生はどうだろうか。
死ぬまで完成がない。
つまり、失敗して最初から作り直す事も出来るし、完成形をアップデートすることもできる。そして、死ぬまで無尽蔵に完成形を追い求める事ができる。
今の自分に嫌気が差しているなら今から努力すればまだ目標を達成する事だってできるんだ。
最後に
何かを作り上げる時に、最初から出来ているものなんてないってこと。1つ1つの努力があなたを作り上げるってこと。その先に多分、求めていた自分になってくるってこと。そして、最悪道が間違ってても死なない限り修正できるってこと。
にしても下から見上げる鉄骨、美しい。
それではまた。