自由に生きたいけど、踏み出せない人に読んでほしい。「ピンヒールははかない」
どうも、下田(@shotarouzaemon)です。
最近は暇なので、Twitterに滞在していることが多いのですが、先日、勝手ながら「うわ、わかる!」と共感してしまった記事に出会ったので、そのことについて書きます。
生きるって簡単じゃない。だからこそめいっぱい走ろう、私たちはひとりじゃないから|『ピンヒールははかない』著者・佐久間裕美子 | 灯台もと暮らし
この記事を読んで、今すぐに本を読まなくてはいけないという衝動に駆られ、近くの書店にタタターと向かい、買ってしまい、昨日未明に読み終わりました。
前々から自分自身、 今の世の中がどんどん生きづらくなってきていて、もっと自由な生き方ができていければいいな。と思っていて、
「ピンヒールははかない」には、自由に生きるために迷いながらも決断していく姿が描かれていて、大変そうなのだけれど、でも肩肘張らずにしっかりと立っているその姿(見たことはないけど、きっとそう)は、勇気づけてくれました。
自由に生きるということは簡単なことじゃない。だけど、それはみんな同じように戦っていて、なんとなく、一人じゃないんだって感じさせてくれました。
この本から心に響いた言葉を紹介しながら、その感じたことを伝えらればいいなと思います。
誰かと比較しない。自分は自分。
正解がなくなってきている、そしてひとりでも気持ちさえあれば、挑戦していける世の中になって、自由になったかのように見える。しかし選択肢増えたからこそ、生きていくことはより難しく感じるようになったと思う。今までの幸せだと思われていたことや当然だと思われていたことが壊れていって、何が「幸せ」なのか「正解」なのかが分かりづらくなっている。
「幸せだって思われたい」
自分の心と付き合っていくだけでも大変なのに、その幸せが他人に紐付いているなんて、なんと恐ろしいことだろう。
学生時代からの友達、会社の上司や同僚と比べて、「誰かより幸せでいたい」想いが強くなっている。ましてや、今は会ったことのないFacebookやInstagramに出てくる友達の友達までもが比べる対象になってきている。
情報が入ってくるのサークルがどんどん広がるにつれて、比べる対象が増えていって、「誰かよりも幸せでいたい」の誰かが増えていって、苦しくなっていく。
それが今の世の中で「幸せ」になることを難しくしていると思うのです。
僕も先月会社を辞めましたが、そこで働いていたときも、誰かと比べられてきました。
それが同期であることもあったし、同じ立場の先輩だったことあったし、「過去」の上司だったこともありました。
最初は、誰にも負けないという想いで、仕事に打ち込んで、「この会社で一番になりたい!」「売上で一番になる。」「納品する型数で一番になる。」一心で働いてきました。
だけど、「それって意味あるのかな」ってふと思ったんです。
売上で一番になった先に見える世界って何なのだろうって(売上で一番になったこともないくせに!)、見えなかったんですよね。
やっぱ自分ににとって大事なのは、人に勝つことではなくて、自分のやりたいことをやると決断するということだったんです。
結婚することも、しないことも、子供を持つことも、持たないことも、自分で決断すればいい。「これが幸せへの道」というほど単純なものではないのだ。
問題は「自分の道」を見つけることだ。可能性は無数にある。だからこそ、デザインするのが大変なのだけれど。
自分の人生で何をやりたいかとか、どう生きていきたいかとかって見つけるのが難しいことだと思ってて。
だからこそ、人は「誰か」と比べて、自分の人生をデザインしていくのではないのかと思うんです。きっと、楽だから。
でも、楽していると、いつか自分に返ってくる。それが今の世の中の蔓延しているこのギスギスした苦しみなのかなと。
自分と向き合うことって辛いことが多い。過去の失敗や自分の欠点を書き出していったりすると、げんなりする。
でもそれが、今の自分の「本来の姿」だから。「本来の姿」を全部認めて、その上で等身大な自分と向き合って、人生をデザインすることができれば、きっとワクワクする楽しい日々が送れると思うんです。
人生ってひとりだけど、ひとりじゃないってことを教えてくれる
矛盾している言葉だと思ったのだけれど、多分これが読んで感じたこと表している。
人生は、与えられたときはまっさらなキャンバスで、人や環境に色をつけたりしながら描いていくプロセスだ、やり方は何万通りでもある。その中で、何が自分にとって正しいのかを探りながら、自分と向き合っていくのは簡単じゃない。でもその過程で起きる葛藤や苦悩は、みんなが経験していること。
「本来の姿」と向き合うこととかってやっぱり気が滅入ることだから、ワクワクする前に向き合うのを辞めてしまう人もいる。
そういうときって、「ひとり」で考えてしまうから。
でも周りにも向き合っている人たちがいて、考えなきゃいけないことは「ひとり」だけのことなんだけど、考えている人は「みんな」なんだってことを知ってほしい。
現実と理想の狭間で悩んでいるのはあなただけではないんだよ。
みんな、色々ありながらも自分らしく生きようとしているんだよ。
その「仲間」感をすごい大切にしてほしい。
この文章には続きがあって、
We have each other.
お互いそうやって考えている。だからあなたも怖がらず前に進もうって思える。
毎日毎日、苦しみ、悩みながら、みんなその中で決断している。自分が決断したことに対し1つ1つの結果を見て、また悩んだり、後悔したりする。誰かに相談しながら、答えを探し続けている。人生はそんな感じだ。
だから、自分のために生きるってひとりよがりで、孤独に聞こえるかもしれないんだけど、人と比べて生きることよりもずっと素直で、美しい。
そんな風にみんな暮らしていけたらもっと、楽しい世界になると思いました。
自分の思いのままに生きる。を感じてほしい。
ニューヨークに住んで20年の著者が、その生活の中で関わった人たちの話を聞きながら、色んな体験談などを交えて進んでいくこの本。
紹介した言葉以外にも、恋人との別れや結婚、出産をした人たち、しないと選択を人たちに共感する言葉がいくつもありました。
どれも正しいし、美しい。
そんな言葉の数々をぜひ堪能してください。
それではまた。